「つながる車」で道路点検 トヨタ、来月から豊田市と全国初の実験

 トヨタ自動車は18日、通信機能を備えた「コネクテッドカー(つながる車)」を、道路状況の点検に生かす取り組みを始めると発表した。車両から収集した路面の情報を自治体に提供し、保守管理に活用してもらう。8月1日から全国で初めて愛知県豊田市と実証実験を開始する。2019年度の実用化を目指す。

 実験では、豊田市役所の周辺を走る車の挙動に関する情報を集め、道路の劣化度合いを分析して市に提供する。自治体は道路状況を調べるため専用の車両を走らせる必要がなくなる。コネクテッドカーが増えれば、正確な情報に基づいて道路を効率的に修繕できるようになる。

 トヨタは6月に発売した高級セダン「クラウン」と小型車「カローラスポーツ」に通信端末を標準装備し、コネクテッドカーの本格展開を始めた。