相次ぐ不正に藤原弘治全銀協会長 「自らを省みる機会に」

記者会見する全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)=19日、東京都千代田区(林修太郎撮影)
記者会見する全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)=19日、東京都千代田区(林修太郎撮影)【拡大】

 全国銀行協会の藤原弘治会長(みずほ銀行頭取)は19日の記者会見で、不適切な融資を繰り返し金融庁から業務改善命令を受けた東日本銀行について「顧客本位の業務運営の徹底は銀行の大原則であり、非常に残念だ」と述べた。昨年来、商工中金やスルガ銀行などで融資をめぐる不正行為が相次いでいることには「過去を総括し、業界として自らを省みる機会にしなければならない」との見解を示した。

 東日本銀では取引先に必要以上の資金を融資して一部を同行に定期預金させたり、金利とは別に算定根拠が不明瞭な融資手数料を取っていたことが発覚し、13日に行政処分を受けた。審査体制の不備などが原因で、「ガバナンス(企業統治)体制強化の取り組み状況などをしっかり注視したい」と語った。

 日銀のマイナス金利政策によって超低金利が続き、金融機関の収益環境は厳しさを増す。厳しい環境下での現場への高すぎるノルマやガバナンスの欠如が不正を招く構図は他行にとっても人ごとではなく「どんなに状況が苦しくても銀行の使命を果たし、正しく稼ぐことを心がけなければならない」と警鐘を鳴らした。