自動運転、高度な技術に到達 対象地域絞り早期サービス実施も (2/4ページ)

日産自動車とDeNAが自動運転車を使った配車サービスの実験開始を発表し、走行デモンストレーションが行われた=2月23日、横浜市
日産自動車とDeNAが自動運転車を使った配車サービスの実験開始を発表し、走行デモンストレーションが行われた=2月23日、横浜市【拡大】

 ホンダの研究開発子会社、本田技術研究所の杉本洋一上席研究員も「歩行者、自転車、バイクなどの動きは読みづらい。その中で、正確に予測を立てられるかどうかが課題だ」と指摘する。

 人は経験などから、「ここは、このくらいのスピードを出しても大丈夫だ」という水準を見つけて運転している。しかし、システムが絶対的な安全運転をしようとすると徐行しかできなくなる。正確な予測に基づき、人のように柔軟な運転をどう実現するか。そうした判断を行うのがAIだ。

 ホンダは香港に本拠を置くセンスタイムと共同で研究開発を進め、トヨタ自動車は米シリコンバレーに設立した新会社のトップに、米国防総省の研究機関、国防高等研究計画局(DARPA)の元幹部でAI研究の実績があるギル・プラット氏を据えるなど、外部の知見を導入する動きが加速している。

 五輪で無人タクシー

 「AIを使わないのが、ウチの特徴なんです」

 群馬大次世代モビリティ社会実装研究センターの小木津(おぎつ)武樹副センター長は打ち明ける。自動運転について研究するこのセンターは11月にも、一般の乗客を乗せて前橋市内で自動運転の路線バスを走らせる。

 営業車として登録し、実際に料金を取って運行する実証実験は全国初。早さの秘密は「地域限定」だ。

「無人化で人件費を削減することが普及に」