ドイツ車の粋、EV化に動揺 重要性低下は必至…地場産業で雇用危機 (1/2ページ)

IGメタルの旗を掲げ、メルセデス・ベンツの工場前で24時間ストのデモに加わる組合員らの車列。EV化が大量失業を生み出す可能性が指摘されている=2月、ベルリン(ブルームバーグ)
IGメタルの旗を掲げ、メルセデス・ベンツの工場前で24時間ストのデモに加わる組合員らの車列。EV化が大量失業を生み出す可能性が指摘されている=2月、ベルリン(ブルームバーグ)【拡大】

 急速な電気自動車(EV)化の波が世界の自動車産業に押し寄せている。なかでも内燃機関などの分野で高い品質を誇ってきたドイツ自動車産業への影響は、ひときわ大きいとみられている。フォルクスワーゲン(VW)やダイムラーなどの自動車各社から部品大手ボッシュに至る地場産業では今後12年にわたり、何万人もの雇用が危機にさらされそうだ。

 駆動装置系に影響

 同国最大の労働組合である金属産業労組、IGメタルが6月に発表した調査報告によれば、影響が最も大きいと予測されるのはパワートレイン(駆動装置系)部門だ。EV化が進む中、独自動車産業が過去数十年にわたり品質と技術力で名声を確立してきた内燃機関の重要性が低下するのは避けられない。

 IGメタルの推定では、EV分野で新たに約2万5000人の雇用が生まれる一方で、現在エンジンや変速装置の分野で働く21万人のうち、2030年までに7万5000人の職が失われる可能性がある。IGメタルのイェルク・ホフマン会長は「大きな問題だが、正しい構成条件をいま作り出せば、克服することはできるだろう。政治家や企業はこの変化に対応するための戦略を直ちに策定しなければならない」と述べた。

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