JR東が秋田・山形の両新幹線で新トンネル整備検討 課題は財源 (3/3ページ)

秋田、岩手県境の山あいを走る秋田新幹線=6月、秋田県仙北市
秋田、岩手県境の山あいを走る秋田新幹線=6月、秋田県仙北市【拡大】

 地域間格差

 地元が国の支援を強く求める背景には「他地域の新幹線より冷遇されている」との不満もある。

 山形新幹線は1992年、秋田新幹線は97年に開業。財源不足の中で早期に整備するため在来線の線路などを改良して造っており、後発の北海道新幹線や北陸新幹線などと比べ、速度などで大きく後れを取っている。

 山形県の幹部は「北陸新幹線などは経済効果も格段に上がっており、(山形などとの間で)地域間格差が生じている」と指摘。秋田県の幹部は「国はほかの新幹線と同等の予算をこちらにも回すべきだ」と訴えた。