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鶏肉、世界需要の拡大に注目 安さ、健康志向などが後押し 商社・メーカー熱視線 (3/3ページ)

 50年にはアフリカやアジアを中心に、世界人口は今の75億5000万人が100億人に増え、タンパク質は30年頃には需給が逼迫(ひっぱく)するとみられている。

 各社が鶏肉に注目するのは、出荷までの日数が少なく、飼料効率も良く、安く提供できるからだ。食肉1キロ生産するのに必要な餌の量は一般的に牛で8キロ、豚4キロに対し、鶏は2キロといわれる。飼料用作物の栽培に必要な水も節約できるわけだ。

 鶏肉増産も商機で、商社以外に農業資材メーカー、化学メーカーも巻き込み、しのぎを削る。なかでも必須アミノ酸のメチオニンは、鶏の成長に欠かせない飼料添加物だけに年率約6%増で生産が拡大する。三井物産は米子会社のノーバスを通じて増産を計画中で、住友化学も国内でメチオニンを増強。中国企業傘下の仏アディセオも今年1月に中国・南京(江蘇省)の第2工場計画を発表した。

 かつては経済成長に応じて、消費者の嗜好(しこう)は、鶏から豚へ、豚から牛へと変化すると考えられていたが、ヘルシーな鶏肉は健康志向で追い風。商機拡大で“鶏肉競争”は激化しそうだ。(上原すみ子)

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