中国当局の承認得られず クアルコム、NXP買収断念へ (1/2ページ)

イベントでプレゼンテーションするクアルコムのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)=ブルームバーグ
イベントでプレゼンテーションするクアルコムのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)=ブルームバーグ【拡大】

 携帯電話用半導体メーカーで世界最大手の米クアルコムは25日、オランダの同業NXPセミコンダクターズを440億ドル(約4兆8750億円)で買収する計画を断念せざるを得なくなったとの認識を示した。両社の合意で定められた期限までに中国独禁当局から承認が得られなかったため。クアルコムは1年8カ月前から、半導体業界で史上最大級の買収完了を目指していた。

 合意条件では、ニューヨーク時間26日午前0時(日本時間同日午後1時)が中国当局の承認を得る期限とされていた。中国当局は米国との貿易摩擦の高まりを背景に、承認を先延ばししてきた。破談ならクアルコムはNXPに違約金20億ドルを支払うとともに、300億ドル相当の自社株買いを行う計画だ。

 2016年10月に公表した買収合意の破談は両社双方に打撃となる。クアルコムはNXP買収について、自動車用半導体事業への進出に弾みをつけ、スマートフォン市場への依存を減らす手段と位置付けていた。クアルコムによる買収手続き完了を2年近く待たされてきたNXPの経営陣は今後、独立企業として力強い未来があると顧客や投資家を説得しなければならない。

 クアルコムのスティーブ・モレンコフ最高経営責任者(CEO)はインタビューで、「タイミングを変えるだけの価値があるものは目先見当たらなかった。われわれよりも大きな力がここに作用しているのだろう」と述べ、「この買収とその背後のロジックをわれわれは引き続き熱烈に支持している」と語った。

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