スタバ、中国で宅配開始へ 米ではテレビ広告キャンペーンも

 米コーヒーチェーン大手スターバックスは26日、4~6月期(第3四半期)決算の発表に合わせ、年内に中国で宅配事業を開始する計画を明らかにした。これに加え、米国で全国規模のテレビ広告キャンペーンの展開を検討している。最近の事業の伸び悩みを受け、競争が激化する中国市場をてこ入れするほか、米国では午後の販売低迷への対策を打ち出す。

 4~6月期決算は中国の既存店売上高が前年同期から2%下落する一方、世界全体の既存店売上高は予想をわずかに上回るなどバラツキが目立った。同社は4~6月期は世界全体の既存店売上高が1%の伸びにとどまるとの見方を示していた。

 ブルーワー最高執行責任者(COO)はインタビューで「業績回復に向けて少なくとも正しい軌道に乗っているということに勇気づけられている」とし、「伸びの大部分は主力のコーヒー商品や一部の新商品によるものだ」と説明した。

 同社は2018年暦年の1~6月期に、さまざまな課題に直面した。4月に米フィラデルフィア市内のスターバックス店舗で黒人男性客2人が逮捕される事件が起き、同社への抗議が集中した。これを受け、5月には差別防止研修のため全米約8000店の直営店を一時閉店した。

 6月にはスコット・モー最高財務責任者(CFO)が年内に退任すると発表した。同月は同社を大企業に育てあげたシュルツ氏が会長職を退任すると発表したばかりで、将来の経営陣に関する不透明感が広がった。(ブルームバーグ Leslie Patton)