米FB、成長神話に陰り ユーザー数鈍化傾向、新事業もコスト懸念 (1/2ページ)

イベントでプレゼンテーションする米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)=5月1日、米カリフォルニア州サンノゼ(ブルームバーグ)
イベントでプレゼンテーションする米フェイスブックのザッカーバーグ最高経営責任者(CEO)=5月1日、米カリフォルニア州サンノゼ(ブルームバーグ)【拡大】

 米交流サイト(SNS)大手フェイスブック(FB)の“成長神話”に陰りが見え始めている。25日に発表した2018年4~6月期決算が市場予想を下回ったことなどを嫌気し、翌26日の米株式市場でFB株は20%近い記録的な大暴落を喫した。しかし、FBが抱える問題はそう単純ではない。FBの最大の懸念は、収益の源泉ともいえるSNSの伸びしろが期待できないことにある。

 「予想以上のリスク」

 FBはSNSを事業の原動力として巨大メディアに成長した。今やユーザー数は世界のインターネット人口の3分の2に相当する22億3000万人。この数はキリスト教徒とほぼ同数で、飽和状態にあるといっても過言ではない。今後の成長に向けては、さらに新たなユーザーをいかに取り込むかが鍵となる。

 しかし、ユーザー数の伸びは既に鈍化傾向にあり、4~6月期は過去最低の水準となった。北米で横ばい、欧州では一部ユーザーを失った。ピボタル・リサーチ・グループのアナリスト、ブライアン・ウィーザー氏は「投資家の多くが失敗したのは、成長が永遠に続くとみていたことにある。ウォール街が予想していた以上にFBはリスクにさらされている」と警鐘を鳴らす。

 FBはSNS広告で収益を稼ぎ出し、ネット業界で“勝ち組”の名を欲しいままにしてきた。しかし、新規ユーザーの獲得に多大な期待をかけられない中で、さらに飛躍するには新たな事業の柱を育てる必要がある。

 今後、数年以内に収益の柱となりそうな事業は、チャット広告や仮想現実(VR)、インターネットに接続されたテレビ画面向けの動画コンテンツなどだ。しかし、これらはまだ試験運用の域を出ていないのが実情だ。

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