JT、売上収益2・2兆円 通期予想を上方修正

禁煙でもJTの加熱式たばこ「プルーム・テック」は喫煙できる店舗であることを示すステッカー(同社提供)
禁煙でもJTの加熱式たばこ「プルーム・テック」は喫煙できる店舗であることを示すステッカー(同社提供)【拡大】

 日本たばこ産業は1日、平成30年12月期の売上高に相当する連結売上収益(国際会計基準)を従来予想比200億円上方修正し、2兆2400億円(前期比4・7%増)になる見込みだと発表した。ロシアのたばこメーカー、ドンスコイ・タバックの買収が完了し、海外事業が伸びるという。

 その一方、買収に伴う商標権の償却負担が発生するほか、円高ドル安基調が見込まれるため、最終利益予想を従来予想比170億円下方修正し、3770億円(3・9%減)とした。

 同日発表した1~6月期決算は、売上収益が前年同期比2・9%増の1兆752億円、本業のもうけを示す営業利益が3・5%減の3023億円、最終利益が4・2%減の2160億円だった。

 10月のたばこ税増税について、見浪直博副社長は記者会見で「紙巻き、加熱式ともに値上げする」と説明した。近く財務省に申請する方針。