【株式ニューカマー】学習塾事業、徹底した効率化でコスト削減

スプリックス・平石明社長
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 □スプリックス・平石明社長

 スプリックスは、個別指導型学習塾を軸に、ITを活用したデジタル教材開発や、社会人対象のダンススクール運営など教育関連事業を展開している。6月29日、東証1部市場に新規上場した、平石明社長に今後の展望を聞いた。

 --中核の学習塾事業は

 「売上高、利益ともに全体の8割を占める。小・中・高校生を対象に、講師1人に生徒2人までの個別指導型学習塾『森塾』を創業の地である新潟県長岡市から展開し、首都圏の東京都、神奈川、千葉、埼玉、茨城の各県で直営とフランチャイズ(FC)を合わせて120教室以上を開校している。一方、ITを活用してタブレット端末で個別に最適化されたプログラムで学習する『自立学習RED』は、1年前に比べ5割増の40教室以上に急成長した」

 --塾の優位性は

 「森塾は1教室当たりの生徒数が平均300人超で、個別指導業界の平均100人前後と比べて集客力に強みを持つ。また煩雑な個別指導の運営をシステム化することで徹底的に効率化した。社員1人当たりの生産性を高め、コスト削減につなげて受講料を安くしている」

 --業績は

 「中心事業である森塾の開校に伴い、売上高は創業以来毎年2桁増が続いている。2017年9月期の売上高は85億円で、18年9月期には100億円突破を見込む。営業利益も順調な伸びを示し、教室の増加が業績の伸びに直結している。強みである学習塾事業は、まだ伸びしろが大きく、当面経営資源を集中していく。しっかり開発をすれば成長は続けられる」

 --生涯学習分野は

 「社会人対象のダンススクール『東京ダンスヴィレッジ』が着実に伸びている。高齢化もあり、生涯学習は今後の成長分野とみている」

 --これからの事業展開は

 「森塾は昨年21教室を開校したが、まだ余力があり、テンポを加速させる。森塾に続く事業の柱として期待しているのがITを活用した『自立学習RED』だ。急成長していて全国に広がっている。将来は教育ITで世界首位になりたい。このため教育ITプラットフォームに積極的に投資していく」

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【プロフィル】平石明

 ひらいし・あきら 1987年長岡第一ゼミ入社。伸葉スクール、NSGアカデミーを経て、97年1月スプリックスを設立し、現職。53歳。新潟県出身。

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【会社概要】スプリックス

 ▽本社=東京都豊島区西池袋1-11-1 メトロポリタンプラザビル12階

 ▽設立=1997年1月

 ▽資本金=4億7855万円

 ▽従業員=387人(2018年4月末時点)

 ▽売上高=103億6300万円(18年9月期見込み)

 ▽事業内容=学習塾運営、教育ITコンテンツ制作・販売