【経済インサイド】ジャガー、ポルシェ…「名門」続々参入 “超高級EV”誕生へ (3/4ページ)

ポルシェの電気自動車(EV)「タイカン」。名門ブランドによるEV投入は、市場の動向を大きく左右しそうだ
ポルシェの電気自動車(EV)「タイカン」。名門ブランドによるEV投入は、市場の動向を大きく左右しそうだ【拡大】

  • 電気自動車に参入する戦略について説明するポルシェジャパンの七五木敏幸社長=5月、東京都渋谷区
  • ジャガー初の電気自動車「I-PACE(アイ・ペイス)」。1回のフル充電で走行できる距離は480キロ

 ジャガーはオートバイのサイドカー製造会社として1922年に設立。第二次世界大戦後の45年に社名を「ジャガー・カーズ」、ブランド名を「ジャガー」に変更した。米フォード傘下を経て、英ランドローバーとともにインドのタタ・モーターズに買収されたが、依然として英高級車ブランドとしての存在感は大きい。

 ポルシェは「ビートル(カブトムシ)」の愛称で親しまれたフォルクスワーゲン・タイプ1を設計した技術者フェルディナント・ポルシェ博士により、30年頃にデザイン事務所として設立。48年には初めてポルシェの名を冠した356“No.1”ロードスターが製造・販売され自動車メーカーとしてのスタートを切り、今年は70周年に当たる。現在は独フォルクスワーゲン(VW)グループの一角を占める。

 両社が満を持してEVを投入する背景には、主戦場である欧州で、「電動化」への動きが加速していることがある。VWが排ガス規制を回避する不正なシステムを搭載したディーゼル車を販売していた問題が起きて環境規制の強化が進み、ディーゼル車の人気が急落。代わりにEVやプラグインハイブリッド車(PHV)などの電動車が台頭しており、この流れは続きそうだ。ジャガー・ランドローバーは2020年までに全車種に電動車モデルを設定する方針。ポルシェも25年までに世界販売の50%を電動車とする目標を掲げており、七五三木氏はタイカン投入について、「ポルシェの新時代の到来を告げるものだ」と話す。

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