アップル大台、市場は冷淡 時価総額1兆ドル超も株価評価は低調 (2/2ページ)

 アップルの過去1年間の利益は560億ドル。この額はナスダック100指数構成企業でアップルの次に利益の大きい企業の2倍もある。しかし、アップルの株価収益率(PER)は同指数構成銘柄の70%に後れを取っている。言い換えれば、アップルの利益がアルファベットやフェイスブックなどと同様に寛大に評価されていれば、アップルの時価総額は2兆ドル近くになる。

 アップルがそうした水準に評価されない理由は何か。アップルの収入源はハードウエアで、グーグルやマイクロソフトとは異なる。利益成長率はアマゾンの半分程度にとどまり、利益率に忍び寄るプレッシャーが将来の利益動向への懸念を高めている。

 「倍増は極めて困難」

 アップルの低調なPERは大部分、利益率への懸念を映している。米国人の10人に9人が既に携帯電話を保有する成熟市場での競争激化で収益性が低下すると警戒し、投資家はアップルの利益を高く評価することに後ろ向きだ。株価売上高倍率(PSR)でみると、アップル株は4倍で、ほぼ市場平均並みとなっている。ウェザーストーン・キャピタル・マネジメントの社長で首席ポートフォリオマネジャーを務めるマイケル・ボール氏は「誰もがアイフォーンを2台持つことにならない限り、ここからの倍増は極めて難しい」とみている。(ブルームバーグ Mark Gurman、Lu Wang)