【米輸入制限】「味しめた」トランプ大統領、日本にも譲歩迫る EUの交渉で手応え 中間選挙前に日本に揺さぶり (1/2ページ)


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 【ワシントン=塩原永久】トランプ米政権は検討中の自動車の輸入制限を取引材料にして、貿易相手から譲歩を勝ち取る交渉戦術を進める構えだ。欧州連合(EU)との首脳会談では自動車・部品関税発動を当面、棚上げすることと引き換えにEU側に米産品の輸入拡大を約束させることに成功。米ワシントンで9日に開かれる日米間の新しい通商協議(FFR)でも関税を揺さぶりの「武器」にする思惑が見え隠れする。

 「トランプ大統領はEUとの交渉で味をしめた」

 米通商筋の間では日本との協議に臨む米側にとって、EUとの協議が成功体験になっているとの見方が出ている。

 トランプ氏は先月下旬、訪米したEUのユンケル欧州委員長と会談し、工業製品の関税撤廃に向けた協議開始で合意。協議中は米国が関税発動を凍結する一方、EUは米農産物などの輸入を拡大すると表明した。

 大手自動車メーカーを抱えるEUにとり、米国は最重要の輸出先。EUはその自動車産業を標的にされ、トランプ氏に譲歩した形だ。トランプ氏は会談後、集会や記者会見の場でたびたび、「ユンケル氏との話し合いは素晴らしかった。突破口となる合意だ」などと、EUとの交渉の成果を自賛している。

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