【高論卓説】弱点を気づき相互支援で全体の最適化 医療安全を高めるチームトレーニング (1/3ページ)

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 「品質保証研究会」第28回総会が6月13日、東京の学士会館で開かれた。同会は、原子力をはじめ航空、宇宙などの業種を横断して、品質保証や安全文化のあり方を研究し、その向上を目指す個人の集まりである。

 以前、講師としてお招きいただいたことがあり、以来、ゲストの立場で聴講している。

 今回の講師は、国立保健医療科学院の種田憲一郎・上席主任研究官。WHO西太平洋地域事務局患者安全・医療の質専門官などをへて、2008年から米国AHRQ(Agency for Healthcare Research and Quality)のTeamSTEPPSマスタートレーナーとして医療安全を推進している。医療安全全国共同行動企画委員会の委員なども務める。

 講演では、医療の安全文化を日米で10年間比べた結果や、米国などにおける医療の質向上の取り組みを紹介した。安全文化意識を評価する12項目の比較で日本が米国より高かったのは、「過誤に対する非懲罰的対応」(46%対45%)のみ。他は米国が高く、「医療安全に対する病院管理支援」「人員配置」「オープンなコミュニケーション」の項目では、20%以上も差があった。

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