新方式の植物工場、生産2倍超 プランテックス、初の「収穫量保証」も

きめ細かな制御で、生産を高効率化したプランテックスの植物生産装置の1号機
きめ細かな制御で、生産を高効率化したプランテックスの植物生産装置の1号機【拡大】

 植物工場の開発・設置などを手掛けるプランテックスは、新方式の植物生産装置を年内に発売する。多段式で段ごとに密閉し、害虫の侵入やカビの発生などを防ぐとともに、管理プログラムによって湿度、温度、光の強さなどを最適で均一な環境に制御することで生産性を向上させた。同社によると既存の他社製装置と比べ、収穫量を2倍以上に高めた。植物工場では初となる「収穫量保証」の導入も計画している。

 植物生産装置の標準サイズは、およそ電車の車両1両分の大きさ。内部の野菜棚をそれぞれ密閉したままで栽培する。基本的に栽培中、人が立ち入ることはないので害虫、カビ、病害対策は万全という。発光ダイオード(LED)照明や、養液の循環装置、空調、加湿器などを段ごとに制御する。

 装置全体を一括管理する場合、温度や湿度、光の量にむらが出ることが多く、野菜の生育にもばらつきが生じて、生産量にも影響する。一方、同社は段ごとに断熱材で密閉してセンサーで管理し、常に均一な環境を整えて野菜を栽培することで生産効率を向上。他社製装置に比べて面積当たりの収量を2倍以上に高めた。

 すでに大手流通業、不動産、化粧品、医療、育種などの多様な事業者から問い合わせが寄せられている。大規模生産者向けに約10億円から導入可能。設置などの初期費用のほか、毎月運用サポート料を課金する。

 注目を浴びる植物工場だが、日本施設園芸協会の調べによると事業者の約6割が赤字に陥っているため、同社は植物工場では初の収穫量保証も計画し、採算性を高めることを売りに植物工場の導入を促す。

 山田耕資社長は「今年中に運用を始められる目途がついた。付加価値を高めるため、すでに味や栄養価を高める研究にも着手している」と話している。

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【会社概要】プランテックス

 ▽本社=千葉県柏市若柴178-4 KOIL6階

 ▽設立=2014年6月

 ▽資本金=1億5500万円

 ▽従業員=7人

 ▽事業内容=人工光型植物工場の開発・設置・運営支援