売上高１兆円目標「１０年で達成したい」、ＵＳＥＮ－ＮＥＸＴＨＤの宇野社長

　ＵＳＥＮ－ＮＥＸＴホールディングス（ＵＳＥＮＨＤ）の宇野康秀社長は８日に開いた事業戦略説明会で、１０年以内に売上高を現状の約７倍にあたる１兆円とする目標を掲げた。音楽配信契約を結ぶ飲食店や小売店など６２万店舗を基盤にサービスを強化する。

　売上高１兆円の達成に向け、提携する東京電力ＨＤの代理店販売事業の売上高を３千億～４千億円に伸ばす計画。また電力とセット販売する音楽配信など店舗向けサービスの顧客は約２倍に増やす。このほかカラオケボックスにコンサートの生中継動画を配信するなど映像事業でも法人顧客を開拓。売上高に占める法人向け比率を現在の６割から８～９割に高める。

　ＵＳＥＮＨＤは昨年１２月、有線放送のＵＳＥＮと映像配信などを手掛けるＵ－ＮＥＸＴなどの持ち株会社として発足。今回、新会社として初めて事業戦略説明会を開いた。宇野社長は「それぞれの事業会社が持っている顧客情報を活用して、売り上げ単価を上げる」としている。