島津製作所、アルツハイマー病の検査サービスを開始 原因物質の蓄積を推定

 島津製作所は7日、わずかな量の血液で、認知症の一種であるアルツハイマー病の原因物質が脳にどれだけ蓄積しているかを調べられる検査法を使った受託分析サービスを始めたと発表した。まず日本や米国の製薬会社からの受注を受け付ける。新薬の開発でコストを抑制できるなどの効果が期待できるという。

 同社によると、今回の受託分析サービスは、人間から採取した血液0.6ミリリットルを質量分析計で分析し、数分から数時間程度で脳内にアミロイドベータというタンパク質がどれだけ蓄積しているかを推定できるとしている。

 こうした分析手法は、1月31日付で英科学誌ネイチャー電子版に掲載。平成14(2002)年のノーベル化学賞受賞者で、同社の田中耕一シニアフェローらが開発した質量分析技術の手法を使った検査法を事業化した。

 アルツハイマー病の原因にはさまざまな説があるが、脳内にアミロイドベータというタンパク質が異常に蓄積するのが原因の一つとされる。蓄積は発症の20~30年前に始まり、蓄積がある人は症状がなくても将来発症する危険性が高くなると考えられている。