【トップは語る】「宅弁」など自販機の魅力アピール


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 □サントリービバレッジソリューション社長・土田雅人さん(55)

 --飲料の自動販売機から弁当を注文できる「ランチ難民」向け新サービス「宅弁」を始めた

 「昼の時間帯の都心は大渋滞し、昼食を取り損ねる人も多い。しかし自販機は一番身近にあって、しかもスマートフォンのように難しい操作も不要で、ボタンを押すだけ。アナログ的な分かりやすさがある」

 --自販機は苦戦しているといわれる

 「自販機イコール値段が高いというイメージがついている。スーパーやコンビニに比べ2、3割高い。実際、スーパーでは物によっては500ミリリットルのペットボトル飲料が110円台で売っており価格差がある」

 --さまざまな対抗策を取っている

 「例えば自販機でしか買えない専用商品『GREEN DA・KA・RA(グリーンダカラ)すっきりしたトマト』の販売を始めたのもその一つだ。宅弁もそうだが、自販機に利用者をもう一度振り向かせたいと考えて企画した」

 --宅弁の取り組みは、自販機の設置場所としてオフィス内を確保する意味もある

 「もともと自販機は全国250万台で頭打ちといわれてきた。屋外の自販機はコンビニなどの影響を受けるため、設置場所としてオフィス内や工場内は安定的に稼げ、収益力が高い。(その場所を)どう攻略するかということで宅弁などのアイデアにつながっている」

 --2015年、サントリー食品インターナショナルは日本たばこ産業(JT)の飲料自販機子会社ジャパンビバレッジホールディングスを買収した

 「相乗効果としては、ビバレッジはオフィス向けの給茶機、コーヒーサーバーなども得意とするため、サントリーの自販機と併せた、幅のある総合的提案ができるようになったことが大きいといえる」

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【プロフィル】土田雅人

 つちだ・まさと 同志社大商学部卒。1985年サントリー入社。サントリーフーズ社長などを経て2016年から現職。17年サントリー食品インターナショナル常務執行役員。秋田県出身。