スズキは9日、新車の燃費などの測定を巡り不適切な検査があったことを公表し、原因について、検査に詳しい管理職が工場に配置されておらず、現場に規律の緩みがあったと説明した。
鈴木俊宏社長は同日午後に東京都内で記者会見し、車の不適切検査について「みなさまに多大なご迷惑をお掛けし、心よりおわび申し上げます」と謝罪した。スズキによると、不適切検査があったのは、いずれも静岡県にある湖西工場(湖西市)、相良工場(牧之原市)、磐田工場(磐田市)の3工場だった。
不適切検査の対象となった車種は生産を終了したものも含め計30車種という。
出荷前の車を対象とした排ガスや燃費測定試験を巡っては、SUBARU(スバル)と日産自動車で不正行為が見つかり、国土交通省が車メーカー各社に社内調査を指示していた。