2017年のビール世界生産は4年連続減 米中両国の減産で

 キリンが9日発表した世界主要国の2017年のビール生産量は1億9090万キロリットルとなった。東京ドームをジョッキに見立てると約154杯分になる。ただ、前年に比べ0・1%減で、4年連続でのマイナスとなっている。

 減少の大きな要因は、国別の生産量トップの中国と2位の米国の減少だ。中国は同3・9%減の3978万キロリットル、米国が2・6%減の2175万キロリットル。キリンでは中国は消費者の需要が成熟したため、総生産量は減少しているが、逆に中高価格帯の商品は堅調に推移していると分析している。 生産量が大きく拡大しているのは15・4%増で437万キロリットルのベトナム。昨年の経済成長率が6・8%となり、経済成長に合わせて消費活動、ビール摂取も増えたもようだ。

 日本は2・1%減の524万キロリットルで、昨年同様に国別では7位だった。