ソフトバンク、新興ピザ屋への出資で協議 ロボット活用に着目

 ソフトバンクグループがロボットを活用してピザを製造・宅配する新興企業のズームに、5億~7億5000万ドル(約557億~835億円)を出資する方向で協議していることが、8日までに分かった。

 ズームは顧客への配送中に調理が可能な宅配トラックの特許を保有。このトラックは積み込み作業の一部をロボットが担当するほか、リモートクラウド信号を介してオンデマンドで着火するオーブンも備える。一部の法律は食品運送トラック会社に配送中の食品調理を禁じているが、ズームは搭載技術により合法的に営業できる。

 ピザの宅配に加え、生鮮食品のサプライチェーン物流を管理する技術を編み出しており、顧客に新鮮な調理メニューの提供を望む企業との提携機会を探っている。

 関係者によると、この出資交渉はソフトバンクの「ビジョン・ファンド」が食品宅配ビジネスに寄せる野心を示しているという。ソフトバンクは今年、食事の宅配を手掛けるドアダッシュへの5億3500万ドルの出資を主導。ウーバー・テクノロジーズにも15%出資し、同社が展開する宅配サービスのウーバーイーツは急成長を遂げている。ウーバーのダラ・コスロシャヒ最高経営責任者(CEO)は2月、全事業の約10%を食品宅配が既に占めていると語った。

 ズームはジンガ・スタジオ元社長のアレックス・ガーデン氏と、メキシコ料理レストランチェーン「メキシキュー」などの運営に携わったジュリア・コリンズ氏が2015年に共同で創業。現時点でピザ宅配事業はカリフォルニア州マウンテンビューの本社からトラック3台で営業しているのみだが、ウーバーイーツやドアダッシュのような食品宅配業者との提携に意欲を示している。(ブルームバーグ Olivia Zaleski、Selina Wang)