しかし、昨年12月にはスバルで燃費測定値の書き換え疑惑が浮上し、報道もされていた。3社の不正は無効な測定値を有効としたもので、書き換えは含まれていないが、同じ検査に関するもので、自浄作用が働くチャンスだった。また、スズキは16年にも不正な計測方法を採用した問題が発覚していた。
各社の再発防止策には、現場で不正ができないようにシステムを変更することなどが盛り込まれた。しかし、「部門間の壁や溝を取り除く」(スズキの鈴木氏)など、問題の本質に踏み込まなければ、同じような不祥事を繰り返してしまうだろう。(高橋寛次、臼井慎太郎)