パイオニア、複数企業と提携協議 自動運転分野など連携強化

パイオニアの森谷浩一社長
パイオニアの森谷浩一社長【拡大】

 経営不振のパイオニアは9日、抜本的な経営再建に向け、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)傘下の自動車部品大手、カルソニックカンセイを含めた複数企業と提携協議を進めていると発表した。主力のカーナビ事業に加えて、自動運転車といった次世代分野での連携強化により、生き残りを目指す狙いがある。

 パイオニアは2018年3月期まで2期連続の連結最終赤字を計上。今月6日に発表した18年4~6月期の決算短信には「継続企業の前提に重要な疑義が存在している」と注記した。

 パイオニアは、経営改善計画の具体化の遅れにより取引銀行から借入金を借り換える合意が得られておらず、9月中に期限を迎える借入金の手当てが焦点となっている。ただ、具体的な提携先についてパイオニアは「決定した事実は何もない」としている。