「第32回先端技術大賞」授賞式 宮坂力氏記念講演(2-1)「発見するまでの背景が面白い」 (1/3ページ)

「第32回独創性を拓く先端技術大賞」授賞式で記念講演する桐蔭横浜大学医用工学部の宮坂力特任教授=11日午前、東京・元赤坂の明治記念館(酒巻俊介撮影)
「第32回独創性を拓く先端技術大賞」授賞式で記念講演する桐蔭横浜大学医用工学部の宮坂力特任教授=11日午前、東京・元赤坂の明治記念館(酒巻俊介撮影)【拡大】

 ■日本発の次世代型太陽電池「ぺロブスカイト」

 □桐蔭横浜大学医用工学部特任教授、東京大学先端科学技術研究センターフェロー・宮坂力氏

 優れた研究成果をあげた理工系の学生や企業・研究機関などの若手研究者を表彰するフジサンケイビジネスアイ主催の「第32回 独創性を拓く 先端技術大賞」(後援・文部科学省、経済産業省、フジテレビジョン、産経新聞社、ニッポン放送)。2018年7月11日、高円宮妃久子さまをお迎えして開かれた授賞式では、桐蔭横浜大学医用工学部の宮坂力特任教授が「ぺロブスカイト」と呼ばれる特殊な結晶構造の材料を使った日本発の次世代型太陽電池開発について記念講演した。東京大学先端科学技術研究センターフェローも務める宮坂氏は、ぺロブスカイト型太陽電池が安価で簡単に製作でき、シリコンに代わる太陽電池として有望であることをわかりやすく紹介。同時に自身の経験を踏まえ「研究開発はあきらめずに、しつこくこだわってやっていただきたい」と若手研究者にエールを送った。講演の要旨は次の通り。

 化学を駆使し製作した成果物を物理的見地で解明

 今日の講演テーマは、ぺロブスカイト電池ということで、いくつか若い方に向けても研究の背景を紹介したいと思います。今回の受賞された研究はすべて共通だと思いますが、研究というのは一人や二人の力ではできなくて、大勢の協力があって成り立っていると思います。特に企業の研究は本当に多くの部署のヒントを得ており、大勢の支援があってできています。共同研究でないと難しいのは、最近は高価な装置が必要であるということと、研究にはスポンサーが必要です。特に大学の研究はスポンサーの力があって研究ができるわけです。今回もそういう成果が実ったものだと思っています。

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