トヨタ、再雇用の給与改善 「実質65歳定年」で技能系の従業員確保、後進指導にも力発揮 (1/2ページ)

トヨタ自動車元町工場の生産ライン。トヨタは再雇用されて工場で働く従業員の待遇改善を進めている
トヨタ自動車元町工場の生産ライン。トヨタは再雇用されて工場で働く従業員の待遇改善を進めている【拡大】

 トヨタ自動車が、60歳の定年後に再雇用されて工場の生産ラインで働く技能系の従業員に対し、給与水準を改善した雇用形態の新設を検討していることが13日、分かった。再雇用制度の充実を進めて、全員が60歳以降も働く「実質65歳定年」を目指す。人手不足が深刻になる中、熟練の人材を確保して若手へ技能伝承も図る。

 ホンダやサントリーホールディングスなどは定年を65歳に引き上げており、政府も国家公務員の定年延長を検討している。官民でベテランを活用する取り組みが加速しそうだ。

 トヨタが設けるのは「SP(スキルド・パートナー)-A」(仮称)という雇用形態だ。工場の生産ラインで部品の製造や車の組み立てに直接携わる「区分A」の従業員を対象にする。給与は定年前の約半分となっていた従来の「SP」より高く設定する。

 生産ラインの仕事は体への負担が大きいため、年齢を重ねた従業員は設備の保守点検など別の業務に移ったり、60歳で退職したりするケースが多かった。一方、人手不足で期間従業員の採用は難しくなっており、工場の運営にはベテランの力が不可欠となっている。

後進の指導にも力を発揮