【トラノコのかんたんマネー講座】ニッパチ法則とお盆相場

 2月と8月に商売が閑散としやすい傾向を“二八(ニッパチ)”といいます。株式市場でも盆の時期は国内外とも夏休みに入る機関投資家が多く、取引高が少なくなる傾向があります。

 「閑散に売りなし」はそのような状況に関する相場格言。市場参加者が少ないため取引高が減ると、売り注文を入れるにも、買い注文がない中では売ることも難しく、取引価格が膠着(こうちゃく)することがあります。価格は下落すると思われがちですが、少ない売り注文の中に、まとまった買い注文が入り急騰することもあるので安易に売りを入れることを戒めています。

 「サマーラリー」や「夏枯れ」と同様、相場の季節性を表す「節分天井彼岸底」という言葉もあります。これはコメ相場に由来し、コメが貴重になる冬場に高く(天井に)なり、収穫期に安く(底値に)なることを指しますが、現代の金融相場には当てはまらない言葉になっています。相場法則を見つけ、先手を打ちたい欲求は、昔も今も変わらないものの、予想がつかないのが相場の動き。短期の上げ下げに一喜一憂することなく涼やかでいたいものです。

(トラノテック取締役 藤井亮助)