交通各社、スマホ活用し“弱者”を守る 新技術の導入で障害者や訪日客をナビゲート (1/2ページ)

東京メトロが行った視覚障害者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」の実証実験の様子=6日、東京都江東区
東京メトロが行った視覚障害者向け駅構内ナビゲーションシステム「shikAI」の実証実験の様子=6日、東京都江東区【拡大】

  • 日本航空は羽田空港でスマートフォンを活用した案内情報提供の実証実験を実施した=1日、東京都大田区

 訪日外国人旅行者の増加などで駅や空港がにぎわう中、交通各社によるスマートフォンを活用した案内システムの実証実験が相次いでいる。新技術の導入で、障害者や日本語の分からない訪日客などの“交通弱者”も安心して旅客サービスを利用できる環境を整えるのが狙いだ。

 東京メトロが新技術

 白杖とスマートフォンを手にした視覚障害者が点字ブロックを頼りに歩いている。QRコードが張られたブロックに来ると「右折、4メートル前進」と音声案内がスマホから流れた。東京メトロが辰巳駅(東京都江東区)で公開した視覚障害者向けの駅構内ナビゲーションシステム「shikAI(シカイ)」実証実験のひとコマだ。

 シカイは点字ブロックに張ったQRコードをスマホで読み取り、現在地から利用者が入力した目的地までを音声案内する。この日、初めてシカイを体験した実験の参加者は「どこまで進めばよいかが音声案内で分かるので安心できた」と話す。

 技術開発を手掛けたのは技術者人材派遣会社のプログレス・テクノロジーズ(同)。同社の小西祐一会長は「GPS(衛星利用測位システム)の届かない地下鉄駅構内で、初めての場所でも一人で安全に歩くことができる」とシステム導入の利点を強調。今年度中に100人程度参加してもらい、東京メトロと共同で実証を進める方針だ。

 また、日本航空は7月中旬から、手荷物預けカウンターなどでの音声案内を、旅客個人のスマホにも同時に伝達する仕組みの実証実験を羽田空港の国内線ターミナルで実施した。

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