【現場の風】住友生命保険 個人と企業、一体で健康の好循環


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 □住友生命保険執行役専務・荒木登志松さん(58)

 --「ホスピタA」とはどのような商品か

 「企業が契約し、がんなどの3大疾病に従業員が罹患(りかん)した際、従業員に保険金を支払う」

 --加入のメリットは

 「企業の人手不足が深刻化している。この保険で福利厚生を充実させ、人員確保につなげる。企業に保険金が支払われる特約もあり、従業員が治療している間の代替人員の採用コストや休職者への給与保障などに充てる」

 --反響は

 「今年3月の販売開始から8月の判明分までで1015件の加入があった。企業が福利厚生のため加入する総合福祉団体定期保険は、業界全体でも昨年度の販売実績は1784件。単独でも上回る勢いで売れている」

 --住友生命では健康増進を掲げ、健康への努力に応じて保険料が下がる「バイタリティ」を発売している

 「ホスピタAの契約企業の従業員に、バイタリティにも加入してほしい。バイタリティで健康になり、医療費が減少。企業が支払う社会保険料も減るという好循環が生まれる。健康を切り口に「個企一体」を推し進める」

 --「個企一体」とは何か

 「企業保険と個人保険をセットで提案することだ。企業保険に加入すると、営業職員が担当者として認識され、従業員との接点が生まれる。企業への出入りは年々厳しくなっており、企業保険に加入してもらうことは、個人保険を販売する上でも有利となる」

 --今後の販売戦略を教えてほしい

 「『ホスピタA』で企業の健康経営のサポートをしっかりと行い、その上でバイタリティの普及も進める。現在、ホスピタAを契約した場合、従業員が全員加入することになっているが、加入を任意で選べるようにすることも検討している」

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【プロフィル】荒木登志松

 あらき・としまつ 長崎大経済学部卒。1983年入社。川崎支社長などを経て2009年執行役員兼営業企画部長。18年から現職。営業畑を歩む。現在は法人企業部門を担当する。