企業連携で毛髪再生事業化を加速 オーガンテクノロジーズ・杉村泰宏社長 (1/3ページ)

オーガンテクノロジーズの杉村泰宏社長
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 再生医療に強みを持つ理研ベンチャーのオーガンテクノロジーズ(東京都港区)は、理化学研究所などと共同で髪の毛を生み出す「毛包」を大量生産できる技術を開発し、7月からマウスを使って安全性を確認する、非臨床試験をスタートした。6月には資本提携するパートナーも得て、今後、医療機関の臨床研究などを経て、2020年以降の実用化を目指す。杉村泰宏社長にビジョンや研究開発型ベンチャーの課題を聞いた。

 大量生産を実現

 --会社のビジョンは

 「日本発の再生医療事業を実現する。人生100年時代に、自分らしく生きるために若く、健康で過ごすことがますます重要になる。まずは、安全性が高く、生死に直結しない臓器の分野に参入しようと、毛髪や歯、人工皮膚に取り組んでいる」

 --技術のブレークスルーは

 「医療機関が後頭部の皮膚から、髪の毛の間葉性の幹細胞と上皮性の幹細胞を採取し、それを組み合わせて『再生毛包器官原基』と呼ばれる、髪の毛の、いわば卵を培養して量産し、それを移植する。植毛という施術は現在もあるが、増やせなかった。今回、7年をかけて、増やす技術を確立し、大量生産を実現したのが大きな進歩だった」

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