【家電Watch】ファンヒーターと加湿器、努力継続 ダイニチ工業、首位快走の秘訣語る (1/3ページ)

家庭用石油ファンヒーター「FA-32」。40秒で着火し、圧倒的にニオイが少なく、初年度に7万3000台を販売した
家庭用石油ファンヒーター「FA-32」。40秒で着火し、圧倒的にニオイが少なく、初年度に7万3000台を販売した【拡大】

  • ダイニチ工業の吉井久夫社長

 ダイニチ工業は、石油ファンヒーターと加湿器で国内シェア首位を快走している。その秘訣(ひけつ)と同社の企業戦略について、吉井久夫社長が語った。

 ニッチトップが重要

 ダイニチ工業は、石油バーナーや石油風呂釜のメーカーとして、新潟県三条市で1964年に設立された。71年に業務用石油ストーブ「FM-2型」を開発、80年には家庭用石油ファンヒーター「FA-32」の製造販売に乗り出した。

 吉井社長によれば、78年に世界初の家庭用石油ファンヒーターが三菱電機から発売された。当時、業務用を手掛けていたダイニチ工業にとって、家庭用石油ファンヒーターは驚きだったという。

 「石油ファンヒーターは、日本の冬の暖房の主力製品となる画期的なものでした。三菱電機の家庭用石油ファンヒーターの発売から、今年は40年という節目の年です。現在では、ヒートポンプ式の冷暖房兼用エアコンが普及したことで、石油ファンヒーターの販売台数は減ってきています。しかし、今でもエアコンと併用され、毎年、200万台から300万台の需要が続いています」(吉井社長)

 多くの人が、毎年発表されるエアコンの新製品と比べて、石油ファンヒーターは、進化の速度が遅いと感じているだろう。だが、吉井社長は「石油ファンヒーターは、市場こそ成熟しているものの、製品に関しては成熟しているとは思わない」と語る。機能や性能、デザインや安全性といった点で、まだまだ進化の余地は多いというのだ。

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