【千葉発 輝く】やます 食を通じて日本一の観光地目指す (1/4ページ)

 千葉県の豊富な食材を生かした観光土産品や名産品を扱う製造卸売業として、3000に上る品ぞろえを強みに成田・羽田空港の免税店での販売や直営店「房(ふさ)の駅」を展開。海外卸売り事業にも乗り出し、「食を通して千葉を日本一の観光地にする」ことを目指している。

直営店「房の駅」の店内。千葉県産の食材を使った土産品や新鮮な農水産物が並ぶ=千葉市若葉区

直営店「房の駅」の店内。千葉県産の食材を使った土産品や新鮮な農水産物が並ぶ=千葉市若葉区

 東京の台所

 主力商品は、国内生産量の約8割を占める千葉県産の落花生を加工した土産品。このほか県内の農産物や海産物などの食材を使った商品開発と販売を手掛ける。諏訪寿一社長(47)は「千葉には東京の台所として発展した食文化があり、生産量も多く質も高い。こうした食を通して多くの人に千葉を知ってほしい」と話す。

 諏訪社長の父・広勝氏が「やます」の前身である「諏訪商店」を1969年に創業し、観光土産製造卸売業を始めた。成田空港の開港(78年)を見据え、76年には成田営業所を開き販路拡大に乗り出した。

 「当時、同業者は観光地での営業に力を入れる傾向があり、千葉では南部の房州などへ進出した。しかし、父は逆に空港や千葉市、東京都内などの人口密集地に市場を開拓していった。子供だった私は『観光地でもない場所でお土産を買う人なんているのかな』と理解できなかったが、実際には商売が成り立った」と、諏訪社長は先代の先見の明に敬服する。

 小売業に進出

 ただ、時代の変化とともに土産品の製造卸売業を中心とした業態に限界を感じた諏訪社長は、直営店による小売業への進出に活路を見いだし、2000年に「房の駅」を本拠地の市原市内にオープンさせた。

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