三菱自、人気のSUVに照準 アウトランダー大幅増産へ

三菱自動車の「アウトランダー」
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 三菱自動車が、子会社のパジェロ製造(岐阜県坂祝町)でスポーツ用多目的車(SUV)「アウトランダー」の大幅な増産に乗り出す方針を固めたことが7日分かった。人気が高まっているSUV市場で販売増を狙う。新規雇用などで工場の従業員を増やし、稼働率を上げる。生産台数はほぼ倍になるとの見通しもある。

 関係者によると、年内をめどに取り組みを始め、現在は1000人弱の従業員を増員する。新規雇用のほか、本体の岡崎製作所(愛知県岡崎市)や水島製作所(岡山県倉敷市)からの配置転換も検討するという。

 アウトランダーは販売好調で、8月にデザインなどを一部改良した新モデルを発売したばかり。生産量を増やして勢いを維持したい考えだ。パジェロ製造は、2017年度にアウトランダーを約2万5000台生産した。

 三菱自は16年の燃費不正問題による経営危機から立ち直りつつあり、最新の18年4~6月期連結最終利益は前年同期比22.7%増と好調だった。SUVを中心に新車が売れ、北米や中国など全ての地域で販売が増えた。

 グループ全体では19年度までに国内外の工場の生産能力を全体で約1割増強し、150万台規模に拡大する計画を進めている。

 三菱自はSUVと車の電動化に力を入れており、日産自動車とともに企業連合を組むフランスの自動車大手ルノーにプラグインハイブリッド車(PHV)の技術を提供することも決めている。ルノーが自社SUVに搭載する方針だ。