東京五輪貨幣の製造本格化 デザイン工夫で購買層拡大へ (1/2ページ)

造幣局さいたま支局で製造されている、柔道の図柄が入った2020年東京パラリンピックの千円銀貨
造幣局さいたま支局で製造されている、柔道の図柄が入った2020年東京パラリンピックの千円銀貨【拡大】

  • 記念貨幣の不具合をチェックする造幣局さいたま支局の工場職員=8月、さいたま市

 2020年東京五輪・パラリンピックを記念した貨幣の製造が本格化している。デザインには、小学生の投票で決まった大会マスコットや、若者に人気の新種目を採用。記念貨幣への関心が低下する中、財務省は「大会盛り上げに一役買いたい」と購買層拡大を狙う。11月から20年にかけて順次発行予定で、来年の天皇陛下在位30年記念なども合わせ発行ラッシュが始まる。

 研磨機に接続された管から、光沢のある円形の金属が次々にはき出されていた。7月末から記念貨幣の製造を始めた独立行政法人造幣局さいたま支局(さいたま市)の工場。研磨後、洗浄と図柄をプレスする工程を経た貨幣を、職員が傷やほこりがないかルーペで一つ一つ丁寧に確認していた。

 今回の記念貨幣は一万円金貨3種類や千円銀貨12種類など計37種類。図柄や枚数は政令で決定され、今年11月の約800万枚を皮切りに、19年7月、20年の1、7月の4回に分けて発行予定だ。19年には、天皇陛下在位30年と新天皇即位でもそれぞれ記念貨幣が発行される。

 造幣局(大阪市)によると、記念貨幣の製造は、通常貨幣に用いる偽造防止技術の実証機会にもなっている。今回の百円銅貨には、銅を白銅で挟み込む「クラッド」と呼ばれる製法が使われており、真鍋仁規専門官(55)は「実際の製造を経験し、技術を磨いておくことが大切」と話す。

続きを読む