【業界団体だより】pp奨学金、きょうから給付希望を受け付け

貸与型奨学金の返済による負担が社会問題化する中、遊技業界が一石を投じた
貸与型奨学金の返済による負担が社会問題化する中、遊技業界が一石を投じた【拡大】

 玉・メダルを原資とする給付型奨学金制度「pp(パチンコ・パチスロ)奨学金」(委員長・深谷友尋氏)は、15日から10月31日まで2019年度給付希望者の受け付けを行う。なお日本国籍を有する経済的に恵まれない18歳以上の学生が対象となる。

 「pp奨学金」は返済を求めない学生支援プログラムで、社会福祉法人さぽうと21(理事長・吹浦忠正氏)の協力の下パチンコホール有志で立ち上げ、昨年からスタートしている。

 パチンコ・パチスロ店の利用客に余ったパチンコ玉やメダルを募金ならぬ「募玉」してもらい、パチンコ玉なら1玉4円、メダルなら1枚20円に換算し、奨学金として活用する。ホールは集まった玉・メダルを貸玉料金で換算した金額をさぽうと21へ振り込み、その全額が奨学生に給付される仕組みだ

 17年度はパイロット給付生として8人に、本格始動した18年度は22人の大学・大学院生に奨学金を給付。現在、46の業界各社・団体から賛同や協力を得て117店舗で募玉箱を設置している。今後、さらに有志を増やし、より質の高い支援プログラムの実現を目指していく。