被災地復興を加速 政投銀が数百億円を供給へ

 日本政策投資銀行が相次ぐ災害による被災地の復興を支援するため、数百億円の資金を供給する枠組みを創設したことが分かった。政府系金融機関の政投銀がリスクの高い投融資を担うことで民間金融機関の融資を呼び込み、復興を加速させる狙いがある。対象は西日本豪雨と台風21号、北海道の地震。電力や鉄道、空港などのインフラの復旧、観光客が減少している宿泊施設の運転資金といった活用を想定している。地元の地方銀行と組み、幅広い企業に投資するファンドの設立も検討する。災害対応に関する投融資は、一般的に大規模で長期間にわたり、資金を回収できない恐れが比較的大きい。このため、民間金融機関が手掛けにくいという性質がある。