「シェアオフィス」の台頭がオフィス需要を下支え 基準地価27年ぶり上昇 (1/2ページ)

シェアオフィス「フィノラボ」で働く入居企業の従業員たち。創業期でも利用しやすいシェアオフィスから新産業が生まれ、オフィス需要を下支えする=東京都千代田区
シェアオフィス「フィノラボ」で働く入居企業の従業員たち。創業期でも利用しやすいシェアオフィスから新産業が生まれ、オフィス需要を下支えする=東京都千代田区【拡大】

 18日発表の都道府県地価(基準地価)で明らかになった地価上昇の背景には、オフィスビル需要の堅調さもある。東京都心部のオフィスビル市場は、空室率が2%台と低水準で推移。好業績を背景にした企業の移転・拡張や採用活動を有利に進めていくための移転需要などが、市況を支えている。こうした動きに加え、同じ空間を複数の利用者が共有するシェアオフィスの台頭で市場基盤は一段と強固になりつつある。

 指紋決済サービスなど生体情報を活用した製品を開発するベンチャー、Liquid(リキッド)は、三菱地所などが大手町ビル(東京都千代田区)で運営するシェアオフィス「FINOLAB(フィノラボ)」に本社を構える。

 フィノラボには創業初期ベンチャーのスタートアップで、金融とITを融合したフィンテック系企業45社が会員として名を連ねる。社内外の専門家による技術提供や大手企業の支援などが行われ、リキッドは人脈をうまく活用して業績を急激に拡大。昨年初めは数人だった社員数も今では60人体制となり、フィノラボ内の事務所スペースも大幅に増やした。

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