富士通・理研 胎児心疾患をAI診断

 富士通と理化学研究所は18日、胎児の超音波検査と人工知能(AI)を組み合わせ、先天性心疾患をリアルタイムで自動検知するシステムを開発したと発表した。富士通の「物体検知技術」を活用し、血管の位置など18部位の構造に異常がないかを超音波画像から判別。異常があれば、その特徴に合致する疾患を表示する。先天性心疾患は全出生児の約1%に発症し、新生児の死因の約20%を占める。診断には高度な技術が必要で、産婦人科医の不足も課題となっている。一方で早期に疾患を見付けられれば、出生前から治療計画を綿密に立てられるという。