ヨネックス、大坂なおみ選手を10歳から支援する理由は 母の手紙と「パワーにかけた」スタッフの判断 (1/3ページ)

試合前、ドミニカ・チブルコバとともにヨネックスのラケットを持って立つ大坂なおみ=9月、東京都内
試合前、ドミニカ・チブルコバとともにヨネックスのラケットを持って立つ大坂なおみ=9月、東京都内【拡大】

 テニスの全米オープンで優勝した大坂なおみ選手は21日、東京都内で開催中の東レ・パンパシフィック・オープンで準々決勝に臨む。チケットは完売で“大坂フィーバー”はとどまるところを知らない。大坂選手が使用するラケットメーカーのヨネックスもこの盛り上がりを大歓迎する。大坂選手とのつながりが強いヨネックスは、優勝記念商品を発売するなど支援を続ける考えだ。

 ヨネックスが大坂選手の支援を始めたのは、まだ大坂選手が10歳のころで、これには逸話がある。

 大坂選手の家族は協力して、彼女をプロテニス選手に育てようと考えた。母は当時、ヨネックス社長だった米山勉氏(現会長)に手紙を送り、ラケットなど用具のサポートを求めた。

 ヨネックスには国内外を問わず、ジュニア選手から用具のサポートを要請するお願いが多く届く。国内であれば、ジュニアの地方大会や全国大会での活躍など、一定の実績を基に支援するかどうか判断するのが一般的。海外であれば、コーチや関係者を通して、選手の状況をヒアリングするなどして支援を決めることが多いという。

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