高島屋が日本橋店の新館を公開、25日開業 SC化で若年層囲い込み 長期低迷から脱却目指す (1/2ページ)

報道陣に公開された高島屋日本橋店の新館。地下1階には早朝から営業する飲食店などが入居した=21日、東京都中央区(柳原一哉撮影)
報道陣に公開された高島屋日本橋店の新館。地下1階には早朝から営業する飲食店などが入居した=21日、東京都中央区(柳原一哉撮影)【拡大】

  • 新館の内覧会であいさつをする高島屋の木本茂社長=21日、東京都中央区(柳原一哉撮影)
  • 日本橋高島屋新館のヨガスタジオに併設されたオープンスタジオ=21日午前、東京都中央区

 高島屋は21日、日本橋店(東京都中央区)の新館を報道陣に公開した。新館と百貨店の本館など4館体制の都市型ショッピングセンター(SC)「日本橋高島屋S.C.」として25日に開業する。顧客の高齢化やネット通販の台頭などで百貨店業界は長期低迷が続く。高島屋は商圏のファミリー層などに照準を合わせて顧客層の若返りを図り、生き残りを目指す。

 新館には飲食分野を手厚くした115の専門店が入居。さらに本館▽時計を扱う「ウオッチメゾン」▽キャラクターショップが入る東館-を加えた4館体制で売り場面積は計6万6千平方メートルとなる。

 高島屋がSC化に投じた費用は約160億円。業界全体の長期低迷から抜け出すため、若い顧客にアピールすると同時に、テナントからの安定的な賃料収入を確保することが狙いだ。

 日本百貨店協会によると、百貨店業界の売上高はピーク時の平成3年の9兆7130億円から29年には5兆9532億円まで減少。子育て世代などが気軽に買い物ができるショッピングモールやネット通販などに流れ、50代以上が中心顧客となっている。

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