関空、旅客便を通常運航 17日ぶり 国際拠点機能ほぼ回復

運用が再開された関西空港第1ターミナルビル北側エリアで、取材に応じる関西エアポートの山谷佳之社長=21日午前
運用が再開された関西空港第1ターミナルビル北側エリアで、取材に応じる関西エアポートの山谷佳之社長=21日午前【拡大】

 台風21号の影響で浸水し、閉鎖が続いていた関西空港の第1ターミナルビル北側エリアの運用が21日、再開された。第1、第2ターミナルが全面閉鎖されてから17日ぶりに使用可能となり、旅客便は通常の運航スケジュールに戻る。被災前の旅客数の回復など課題は残るものの、国際拠点空港としての機能はほぼ回復した。

 同エリアでは早朝から航空会社のチェックインカウンターに乗客が列を作った。4階の国際線搭乗口から香港航空の香港便に乗り込み、午前7時すぎ、第1便として離陸した。関空を運営する関西エアポートの山谷佳之社長は「ターミナルが稼働してほっとしている。関西空港も大阪も無事なので、ぜひ来てほしい」と呼び掛けた。貨物地区が月内に8割程度まで回復する見通しとなったことや、被災実態を調べ、対策を検討する専門チームを20日付で発足させたことも明らかにした。

 また関空の外国人入国者数が、旅客ターミナルの運用全面再開前日の20日時点で前年の5割程度にとどまったことが21日、大阪入国管理局への取材で分かった。関西エアによると、国際線を中心に搭乗率が以前の水準を下回っている。復活のPRが課題となる。

 関空は4日、第1ターミナルビルやA滑走路、電源設備が浸水し被災。ビルの大半が停電し、A滑走路の排水もできなくなった。被害を免れた第2ターミナルビルとB滑走路で7日以降、一部の航空便が運航を始め、14日、第1ターミナルビルの南側エリアとA滑走路の運用も再開された。

 強風に流されたタンカーが衝突した連絡橋は破損した橋桁が14日までに撤去。完全復旧は来年5月の連休前になる見込み。