中国-香港に高速鉄道 23日開業、民主派は反発

香港と中国本土を結ぶ高速鉄道の香港側車両「動感号」=18日、香港(共同)
香港と中国本土を結ぶ高速鉄道の香港側車両「動感号」=18日、香港(共同)【拡大】

  • 18日、報道陣に公開された香港の西九竜駅内に設置された中国本土との出入境審査ブース(共同)
  • 香港と中国本土を結ぶ高速鉄道の香港側車両「動感号」の車内=18日、香港(共同)

 【北京=藤本欣也】香港と中国本土の広東省広州市を結ぶ高速鉄道が23日に開業するのを前に、香港・西九竜駅で22日、記念式典が行われた。香港は高速鉄道で北京や上海など中国本土の大都市と直結される。経済に加え、政治的にも香港の「中国化」が加速する恐れもあり、香港の民主派の一部が反発している。

 開通するのは西九竜駅から広東省深●(=土へんに川)を経由して広州南駅に至る「広深港高速鉄道」(約140キロ)。香港トップの林鄭月娥行政長官は式典で「国家の高速鉄道網に加わった香港は高速鉄道新時代を迎えた」と意義を強調した。在来線で約2時間かかる香港-広州間が最短47分で結ばれる。

 「一国二制度」の下、高度な自治が認められた香港の域内では、中国の法律執行が原則禁じられており、従来は香港側と中国本土側でそれぞれ出入境などの手続きが行われてきた。

 しかし高速鉄道では香港の西九竜駅構内に業務が集約され、中国本土の職員が中国の法律に基づいて出入境管理などに携わる。民主派は「香港の駅構内で当局に拘束された人物が高速鉄道で本土に移送されてしまう」と反発。22日も数十人が西九竜駅周辺で抗議デモを行った。

 中国政府は、深●(=土へんに川)、広州、珠海などの広東省と香港、マカオの一体化を進めて広域経済圏を築く「大湾区(ビッグベイエリア)構想」を掲げている。高速鉄道に続き、年内には香港とマカオ、珠海を結ぶ全長約55キロの海上大橋も開通する予定だ。