旭化成、バイオ薬大型買収 1000億円超で選定入り、収益力を強化 (2/2ページ)

 バイオ医薬品は従来型の医薬品では治療が難しいがんや免疫疾患などに使用される。添加剤は薬の効果を高めるのに不可欠だが、海外を含め研究開発負担の大きい大手製薬各社は製造を外部委託する傾向にある。旭化成はこれらを顧客に想定している。2019年度から3年間の新中期経営計画の期間中に早期の買収実現を目指す。

 旭化成は15年に約2600億円でリチウムイオン電池の主要部材メーカー、米ポリポア・インターナショナルを買収。今年7月には自動車内装材などを製造する米企業を買収すると発表した。自動車や環境と並んで重点分野に位置付けているヘルスケア向けの材料事業でも大型買収に踏み切る。

 現在のヘルスケア向け材料事業の売上高は約300億円と全体の1%強にとどまるが、利益率は20%と全社平均の9%を上回る。17年4月に設置したヘルスケアマテリアル事業推進室が中心となり、新規事業への参入検討を進めている。(ブルームバーグ Nanao Sano、Masumi Suga)