【トップは語る】横浜港運協会 大規模MICE施設、横浜が最適


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 □横浜港運協会会長・藤木幸夫さん(88)

 --横浜港運協会は山下埠頭(ふとう)に民設民営の国際会議場・展示場などのMICE施設を整備する私案をまとめた

 「東京ビッグサイトの約2.5倍の約25万平方メートルの展示面積を持つMICE施設を考えている。埠頭には重量物を扱える岸壁もあり、鉄道車両や大型の建設機械なども問題なく運べる。日本の優れた製品を紹介し、世界から投資を呼び込めるはず。しかも埠頭近くには高級ホテルも多いし、山下公園、マリンタワーや氷川丸、元町商店街など著名な観光スポットも集まる。富裕層だけでなく、より多くの人が楽しめる場所になる」

 --なぜ横浜に新たなMICE施設をつくる必要があるのか

 「横浜には既にパシフィコ横浜や横浜アリーナ、首都圏全体でも東京ビッグサイトや幕張メッセがあるが、どこも稼働率がほぼ100%に近く、新規の展示会を開くのが難しい。海外に目を転じれば、大きな港や空港の近くには東京ビッグサイトよりも展示面積で3~5倍も広い大きな会議場や展示施設がある。国際貿易港である横浜には世界的にも見劣りしないものがあってもよいと思っている」

 --国はカジノのないMICE施設は採算が取れないとの見解を示している

 「全くの誤解だ。施設自体を簡素なものにして建設費を下げること、さらに民間の発想を生かして効率的な運営を追求すれば採算は取れるはずだ」

 --横浜はこれまで、カジノを含む統合型リゾート施設(IR)誘致の有力候補地の一つとされてきた

 「カジノ運営は外国資本の主導で考えられており、ギャンブル客は日本人が前提になっている。このままカジノをやったら、海外のカジノ事業者に国民の財産が流出してしまう。だからカジノには反対だ」

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【プロフィル】藤木幸夫

 ふじき・ゆきお 早大政経卒。1955年藤木企業に入社。70年社長、2003年会長。1997年に横浜港運協会会長に就任。日本港運協会副会長、横浜エフエム放送社長、横浜スタジアム会長も務める。横浜市出身。