就活ルール見直し 賛否両論、困惑の声も強く 「学生本位」の対応期待 (1/2ページ)

研修で天ぷらを揚げる昭和産業の内定者=1日、東京都千代田区
研修で天ぷらを揚げる昭和産業の内定者=1日、東京都千代田区【拡大】

 来春入社予定の学生らに対する企業の採用内定が正式に解禁された1日、東京都内各地で内定式が開かれた。前日の台風に見舞われながらも出席した学生らは決意を新たにする一方、就活ルールの見直しという産業界が直面する別の“嵐”については、自身の体験も踏まえながら「学生本位」の対応に期待を寄せた。

 赤いエプロンを着けた学生らが、熱した油にエビやナスを入れていく。製粉大手の昭和産業が内定者33人に実施した「天ぷら研修」。農学部の女子学生は「売り手市場といわれてもそれなりに大変だった」と節目の儀式に感慨深げ。中村圭介専務執行役員は「昭和魂の継承につなげてほしい」と目を細めた。

 リクルートキャリアの調査によると、9月1日時点の内定率は現行日程になってから最も高い91.6%で人手不足を背景にした「売り手市場」が続く。一方、内定を取得しながら就職活動を継続する学生の割合は低下傾向で、安全志向も垣間見える。

 ルール見直しについて、この日の内定式に出席した学生の意見は賛否両論だ。飲料大手キリンの内定式に出席した男子学生は「就活は情報戦の側面が強いので、学生が早めに動けるのはプラス」と前向き。国立大大学院の女子学生も「研究で忙しい時期を外して就活ができそう」とメリットを語る。同社の採用担当者は「各企業が採用活動をマーケティング戦略として展開しやすくなる」と強調した。

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