独首都も乗り入れ禁止へ ディーゼル車、来年から

 ドイツの首都ベルリンの行政裁判所は9日、市内の一部道路へのディーゼルエンジン車の乗り入れ禁止措置を導入するようベルリン特別市(州と同格)に命じた。2019年6月末までの導入を命じている。排ガス中の有害物質によって大気が汚染されているとして、環境団体が提訴していた。地元メディアが伝えた。

 ドイツではハンブルクが今春から一部道路で旧式ディーゼル車の通行を制限。自動車大手ダイムラーの本拠地として知られるシュツットガルトでも来年から乗り入れ禁止が決まり、政府や自動車業界は対応を迫られていた。こうした動きがさらに他都市へも拡大する可能性が出てきた。

 ベルリンで対象となるのはディーゼル車の古い排ガス規制基準の「ユーロ1」から「ユーロ5」の車で、交通量の多い市中心部などの約10区間が規制区間となる。(共同)