JIMTOF2018でつながる未来の工作機械実演 AIとの掛け合わせ提唱

主力メーカーの工作機械が展示され、来場者でにぎわうJIMTOF会場=2016年11月、東京・有明の東京ビッグサイト
主力メーカーの工作機械が展示され、来場者でにぎわうJIMTOF会場=2016年11月、東京・有明の東京ビッグサイト【拡大】

 ■11月1日からビッグサイト

 最新工作機械300台を通信回線で接続して、動かす-。日本工作機械工業会が11月1~6日、東京ビッグサイト(東京都江東区)で開催する第29回日本国際工作機械見本市(JIMTOF2018)で、IoT(モノインターネット)などITを駆使した仮想工場を実現する。

 この仮想工場は同見本市の企画展示で、国内の主要工作機械メーカー72社が協力。会場を一つの工場に見立てて、稼働状況を会場内の大型モニターに表示する試みを展開する。

 同見本市は「未来へつなぐ、技術の大樹」をテーマに、過去最大の国内外1085社が出展、モノづくりに関するさまざまな最新技術を一堂に展示する。

 ドイツの「インダストリー4.0」や日本の経済産業省による「コネクテッド・インダストリーズ構想」など、各国では工作機械に代表される産業機械に、人工知能(AI)やIoTといった最新技術との掛け合わせを提唱している。今回の企画展示は、こうしたモノづくりの未来を、多くの人が体感できる場となる。

 展示と併催される講演やセミナーも幅広い分野から第一線で活躍するトップを講師に迎える。

 11月1日午後1時半から日産自動車の坂本秀行副社長が登壇し、電気自動車(EV)の技術的課題についての基調講演を行う。また、2日午後1時半からは、元富士通副会長の伊藤千秋氏がAIやIoTによるモノづくりをテーマに講演する。

 最新の工作機械が数多く展示される同見本市には、多くの中小製造業経営者も来場する。そこで東京都中小企業振興公社による海外販路開拓支援コーナーを初めて設置。優れた技術を持ちながら、海外展開に踏み切れない中小製造業経営者の相談に専門家が助言する。

 JIMTOFには海外メーカーによる出展も数多くあり、日本工作機械工業会の担当者は「日本の中小製造業と海外メーカーとの橋渡しの場になれたら」と話している。

 このほか、理工系学生を対象にした会場見学ツアー、業界研究をテーマにしたセミナーなども開き、若い世代にもモノづくりの楽しさを発信する。