ゆうちょ銀、スルガ銀の住宅ローン商品の仲介停止 金融庁処分で

会見するスルガ銀行の有国三知男社長(左)と秋田達也上席執行役員総合企画本部長=5日午後、東京都中央区の日本銀行(三尾郁恵撮影)
会見するスルガ銀行の有国三知男社長(左)と秋田達也上席執行役員総合企画本部長=5日午後、東京都中央区の日本銀行(三尾郁恵撮影)【拡大】

 ゆうちょ銀行は9日、今月12日から来年4月12日までの6カ月間、仲介しているスルガ銀行の住宅ローンについて一部商品の取り扱いを停止すると発表した。スルガ銀が金融庁から一部業務停止命令を受けたことを踏まえた。他の仲介ローンについても「積極的な営業を差し控える」という。

 ゆうちょ銀は2008年5月から、スルガ銀の住宅ローン契約の受け付けを代行している。現在は外部弁護士を入れた調査委員会を設置し、仲介する際、窓口業務で不正がなかったかどうかなどを調査している。

 今後はスルガ銀が11月末までに金融庁へ提出する業務改善計画などを踏まえ、提携体制の見直しが必要かを検討する構え。

 金融庁は今月5日、シェアハウス向け融資などで組織的な不正が横行していたスルガ銀行に対し、投資用不動産向けの融資と一部の住宅ローンの新規受け付けを12日から6カ月間停止するよう命令した。