拡大するクラウドファンディング 市場調査でも大きな可能性 (2/2ページ)

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つながりがお金に

 矢野経済研究所が実施した17年の国内クラウドファンディング市場調査によると、16年度の国内クラウドファンディングの市場規模は、新規プロジェクト支援額ベースで745億5100万円と、前年度比196.6%となっており、13年度の約10倍という数字にも現れている。

 なぜ今クラウドファンディングがこれほどまでに注目されているのだろうか。一つは共感型の世の中になっており人々がつながりを求めるコミュニティーの時代になっていることが挙げられる。経済の一つの通貨としてつながりをとらえたのが岡田斗司夫氏の評価経済社会という考え方である。

 この評価経済ではつながりは換金可能で、ツイッターでより多くの「いいね」などの共感を得られるならその人は社会の中で生きていけるというものである。そして、お金は評価である共感に従属し、サービスもモノも共感で手に入れられるようになると提唱していたが、クラウドファンディングはまさにこの形であるといえるだろう。

 クラウドファンディングは資金調達のためのツールとしての側面だけでなく、支援者としてその企画や商品のファンを集めていく要素も持っている。プロジェクトに込められたストーリーや思いに共感されることで支援が広がり拡散されていくのである。クラウドファンディングを成功させたいのなら共感を得られるだけの思いと目的を持ち、これまで以上に丁寧なコミュニケーションでより多くのファンを獲得することが大切だ。

 また、ファンの声を聞くことは今何が世の中から求められているのかを知ることにもつながる。チャンスを得るための資金集めの場としてだけではなく、マーケティングやニーズを正確に把握するための場としても機能しだしたクラウドファンディング。これからもさまざまな広がりを見せることは間違いないだろう。

                   

【プロフィル】福原裕一

 ふくはら・ゆういち 1999年にKUURAKU GROUPを創業。首都圏に飲食店を17店舗、カナダに6店舗、インドネシア、スリランカ、オーストラリアに各1店舗、個別指導塾を3校舎展開。独自の若手社員育成法が注目されている。52歳。横浜市出身。