大塚家具が窮余の一策? 勝負の「在庫一掃SALE」 再建策依然示せず、資金枯渇は目前 (1/3ページ)

 経営再建を模索する大塚家具の周辺が騒がしくなってきた。在庫一掃のセールに打って出たが、抜本的な立て直し策の具体的計画は依然として公表されず、資金枯渇は目前。ブランドも根底から揺らいでいる。(東京商工リサーチ特別レポート)

◆金融機関のコミットメントラインは継続

 高級家具のイメージを誇った大塚家具(東京都江東区、大塚久美子社長)は、ついに10月28日まで最大80%OFFの「在庫一掃SALE(セール)」に踏み切った。

 大塚家具は8月7日、抜本的な立て直し策の「新たな計画を策定中」と発表したが、2カ月を過ぎても具体的な計画の公表はない。2018年12月期の期末配当予想も未定のまま。

大塚家具の新宿ショールーム

大塚家具の新宿ショールーム

 さらに、大塚家具で注目されるのが減り続ける現預金だ。2015年12月末に109億7182万円あった現預金は、2018年6月末で22億514万円まで減少した。資金の枯渇は目前だ。

 そんな憶測が広まる中、2018年12月期第3四半期中に約10億円の投資有価証券を売却したようだ。在庫一掃セールは、資金確保の窮余の一策とも受け取られかねない。

 大塚家具によると、複数の金融機関と締結した50億円枠のコミットメントライン契約は「今も継続している」(広報担当者)という。

◆根底から揺らぐブランド

 大塚家具を信じ、取引を継続する家具メーカー。大塚ブランドの重みを大切にする顧客、株主も多い。だが、ここに至っても資金繰り状況や将来ビジョンを示せない大塚家具のブランド力は根底から揺らぎ始めている。

破格セールの効果は来店客数にみえるが…